東北地方に関する中学受験の社会(地理分野)でポイントとなる重要事項をまとめました。
東北地方には全部で6つの県があります。
北海道と津軽海峡を挟んで向き合っているのが青森県で、東北地方で一番北にある県です。
反対に一番南にあるのが福島県。このあいだに4つの県があります。
東北地方の県を覚えるときに間違えやすいのが青森県と福島県の間にある4つの県です。
日本海側にあるのが秋田県と山形県、太平洋側にあるのが岩手県と宮城県です。
北にある県から順番に整理すると…。
です。ちなみに、青森県は日本海にも太平洋にも面していますが、福島県は太平洋にしか面していません。福島県の西側には新潟県があります。
東北地方の6つの県のうち4つは都道府県名と県庁所在地の都市名が同じです。
県名と違うのは2つ。しっかり覚えましょう。
どちらも青森県と福島県の間にある4つの県の中の太平洋側の県です。
このなかで最も大きな都市は仙台市。
人口が100万人以上の東北地方最大の都市で政令指定都市にも指定されています。
東北地方の各県は面積が大きいのが特徴です。
日本で一番面積が大きい都道府県は北海道ですが、2位と3位は東北地方にあります。
2位が岩手県、3位が福島県です。
しっかり覚えておきましょう。
東北地方の山地などで覚えておきたいのは3つ+1つ。
まずは、東北地方の背骨ともいえるのが奥羽山脈。
青森県から福島県まで南北に連なっています。
この奥羽山脈の日本海側にあるのが出羽山地(ほとんどが山形県)。
反対の太平洋側にあるのが北上高地(岩手県)です。
この3つ(奥羽山脈、出羽山地、北上高地)は3つに並んでいます。
山脈、山地、高地と全部呼び名が違うので気をつけましょう。
地図で見ると左側から出羽山地→奥羽山脈→北上高地です。
この3つは順番も必ず覚えましょう。
もうひとつは阿武隈高地で、福島県の太平洋側にあります。
まず東北地方の平野で覚えておきたいのは米作りがさかんな3つの平野です。
河川や流域の盆地とセットで覚えておきましょう。
ここは日本の穀倉地帯とも呼ばれています。
また、仙台平野を流れる最上川は日本三大急流のひとつでもあります。
もうひとつ、東北地方で覚えておきたい平野は津軽平野です。
青森県に広がる平野でリンゴの栽培がさかんです。岩木川が流れています。
ここに挙げた4つの平野のうち太平洋側なのは仙台平野だけ。
残りの3つ(秋田平野、庄内平野、津軽平野)は日本海側にあることもポイントです。
東北地方の気候で覚えておきたいのは「やませ」です。
やませとは、夏に太平洋側に吹く北東の冷たい風のこと。
北から流れてくる冷たい寒流の千島海流(親潮)の上を北東の季節風が吹くことで東北地方が夏に低温となります。
この「やませ」による冷害の影響は、農作物の収穫量が減少などを引き起こします。
反対に、日本海側は暖流の対馬海流の上を北西の季節風が吹くことにより、冬に豪雪となることが多くなっています。夏にフェーン現象で高温となることが多いのも日本海側の特徴です。
東北地方の湖で覚えておきたいのは北から十和田湖、田沢湖、猪苗代湖の3つ。
ポイントをまとめたので確認しましょう。
特に日本で最も深い湖の田沢湖は忘れずに覚えておきましょう。
世界で最も深い湖はバイカル湖(ロシア)です。
このため、田沢湖が日本のバイカル湖と呼ばれることもあります。
東北地方の半島で最初に覚えておきたいのは青森県にある津軽半島と下北半島。
日本海側が津軽半島で、太平洋側が下北半島です。
東北地方にある有名な4つの平野のうち太平洋側にあるのは仙台平野だけということを覚えておけば、「津軽平野が日本海側にある」→「津軽半島も日本海側」と思い出せます。
この2つの半島に挟まれてあるのは陸奥(むつ)湾でホタテの養殖がさかんです。
同じ「鹿」の字がついて紛らわしいのですが、秋田県にあるのが男鹿(おが)半島で、宮城県にあるのが牡鹿(おしか)半島です。
牡鹿半島の南には松島湾がありカキの養殖で有名です。