関東地方の農業のポイント(中学受験の社会対策)

関東地方の農業(中学受験の社会対策)

関東地方の農業の特徴(近郊農業と抑制栽培)

中学受験の社会(地理分野)で関東地方の農業に関してポイントとなるところをまとめました。
関東地方には全国有数の農業県があり、農業生産がさかんです。

 

しっかり整理して覚えるようにしましょう。

 

千葉県、茨城県で野菜の生産がさかん

関東地方は関東平野での畑作がさかんですが、その中でも千葉県茨城県は全国有数の農業県となっています。野菜の生産額ランキングで見ると、千葉県が全国2位、茨城県が全国3位です。
(参考記事:野菜生産額の都道府県ランキング

 

千葉県の農産物収穫量ランキング

全国1位 らっかせい(90.1%)、日本なし(12.2%)、だいこん(12.4%)
全国2位 びわ(19.2%)、にんじん(18.4%)、ねぎ(12.1%)、さといも(11.8%)
全国3位 ほうれん草(9.5%)、キャベツ(8.3%)
全国4位
全国5位 きゅうり(5.8%)、とまと(4.5%)、ばれいしょ(1.5%)

(データ出所:農林水産省「グラフと統計でみる農林水産業」)

%は全国シェア。データはいずれも2021年。

 

茨城県の農産物収穫量ランキング

全国1位 はくさい(29.4%)、くり(28.6%)、ピーマン(23.3%)
全国2位 レタス(16.4%)、日本なし(11.4%)、らっかせい(9.9%)
全国3位 ねぎ(12.1%)
全国4位 ほうれん草(9.2%)、キャベツ(7.6%)、とまと(6.6%)、なす(6.3%)、ばれいしょ(2.4%)
全国5位

(データ出所:農林水産省「グラフと統計でみる農林水産業」)

%は全国シェア。データはいずれも2021年。

 

お米は利根川下流域での早場米の生産がさかんです。

利根川流域では秋の台風による洪水被害をさけるために早場米の生産が行われています。

 

【関東地方の農業の特徴】近郊農業と抑制栽培

関東地方の農業で覚えておきたいワードは近郊農業と抑制栽培です。

 

近郊農業とは、大都市(消費地)に近いメリットを生かして野菜や草花を生産すること。
神奈川県(三浦半島)や千葉県など東京都に近いところがさかんです。

 

また、近郊農業でつくられる農産物は、生鮮野菜のような鮮度が求められるものが多いのが特徴です。これは生産地から消費地までが近いため、輸送の時間が短くて良いことによるものです。

 

抑制栽培とは、主に春に出来る野菜を時期外れの夏に出荷すること。
群馬県にある嬬恋村のキャベツ(高原野菜)が特に有名です。

 

群馬県はキャベツの収穫量が全国1位です。

群馬県は、ほかにコンニャクイモが全国1位(100%)、ほうれん草、キュウリ、梅が2位、はくさい、レタス、なすが3位となっています。(2021年、データ出所:農林水産省「グラフと統計でみる農林水産業」)

 

採卵鶏(卵用の鶏)の飼養羽数が全国1位、2位

千葉県と茨城県は採卵鶏(卵用の鶏)の飼育羽数が全国1位、2位です。

採卵鶏 ブロイラー
順位 都道府県名 割合 都道府県名 割合
1位 茨城県 8.4% 鹿児島県 20.1%
2位 千葉県 6.7% 宮崎県 19.2%
3位 鹿児島県 6.5% 岩手県 16.6%
4位 岡山県 5.6% 青森県 6.1%
5位 広島県 5.1% 北海道 5.2%

採卵鶏(卵用の鶏)は2019年の飼養羽数。
ブロイラー(肉用若鶏)は2014年の出荷羽数。

(データ出所:農林水産省「グラフと統計でみる農林水産業」)

 

もっと知りたい人のための関連ページ(各地方の農業について)