中学受験(社会)でよく出る雨温図一覧

日本の主な都市の雨温図一覧

中学受験(社会)でよく出る雨温図

中学受験(社会・地理分野)で定番の雨温図をまとめました。

 

札幌、東京、松本、富山、岡山、那覇など中学入試でよく出題される代表的な都市だけでなく、参考書などには載っていない都市も対象にしています。

ここに掲載している雨温図は気象庁のデータをもとに過去30年間(1991年から2020年まで)の平均値をもとに作成しました。

 

まずは、気候区分別にみた雨温図です。
中学受験の社会では日本の気候区分を6つにわけています。

 

日本の気候区分 主な対象地域 特徴
北海道の気候 北海道 年間を通して気温が低く、梅雨や台風の影響がない
太平洋側の気候 東京、大阪、千葉 夏の降水量が多い
日本海側の気候 秋田、新潟、石川 冬の降水量が多い
内陸性(中央高地)の気候 岐阜、長野、甲府 降水量が少なく、寒暖の差が激しい
瀬戸内の気候 広島、香川、岡山 年間を通して降水量が少なく、温暖
南西諸島の気候 沖縄 年間を通して気温が高く、降水量も多い

 

それぞれ、代表的な都市の雨温図をみてみましょう。

 

日本の気候区分別雨温図(北海道の気候)

旭川 札幌

冬は平均気温が氷点下となり、梅雨の影響がないため6〜7月の降水量も少ないのが特徴です。

 

日本の気候区分別雨温図(太平洋側の気候)

東京 高知

東京の年間降水量(平均)は1598.2mmで、台風シーズンの9-10月の降水量が多くなります。

 

日本の気候区分別雨温図(日本海側の気候)

秋田 金沢

冬は北海道ほど寒くありませんが、降雪量(降水量)は多いのが特徴です。

 

日本の気候区分別雨温図(中央高地・内陸性の気候)

長野 甲府

夏は暑くなり、冬は寒くなることから寒暖差が大きいのが特徴です。

 

日本の気候区分別雨温図(瀬戸内の気候)

岡山 高松

年間を通して降水量が少ないのが特徴です。

 

日本の気候区分別雨温図(南西諸島の気候)

那覇 宮古島

冬でも平均気温が20℃近くあり温暖で、降水量は年間通して多くなっています。

 

特徴的な都市の雨温図

降水量が多い都市、豪雪地帯、夏の猛暑で有名な地域など特徴的な都市の雨温図をまとめました。入試で出題されやすいので特徴とともに覚えておきましょう。

 

降水量が多い都市の雨温図

屋久島 尾鷲

どちらも降水量が多い地域として有名ですが、月別で降水量が最も多いのは、屋久島(鹿児島県)は6月で、尾鷲(三重県)は9月です。

 

豪雪地帯の雨温図

十日町 富山

十日町(新潟)は世界有数の豪雪地帯として有名ですが、夏と冬で寒暖の差が大きいという特徴もあります。

 

猛暑で有名な都市の雨温図

熊谷 浜松

日本の歴代最高気温41.1℃を観測した都市が熊谷(埼玉県)と浜松(静岡県)です。
両都市を比べると浜松のほうが年間降水量が多くなります。

 

雨温図を覚えるときの注意事項

気温の折れ線グラフと降水量の棒グラフの関係は、グラフを作成するときの横軸の取り方により異なります。次の2つはどちらも札幌市の雨温図です。

 


1月と2月と12月は降水量の棒グラフ(青い棒)が気温の折れ線グラフ(赤い線)よりも上にあると覚えてしまうのは間違いです!

 


横軸の取り方(上の図では降水量の最高が400、下の図では800)によって、棒グラフ(青い棒)と線グラフ(赤い線)の関係は変わるからです。

 

間違った覚え方をしないようにしてください。