四国地方の農業のポイント
四国地方の農業について中学受験の社会(地理分野)で重要なところをまとめました。
しっかり覚えましょう。
高知平野の促成栽培
四国地方の農業でまず最初に覚えておきたいことは高知平野での促成栽培です。
促成栽培とは、本来の季節よりも早く生産して出荷することです。
冬でも暖かい気候を利用して、夏の野菜を冬に出荷したりします。
この促成栽培が高知平野でさかんで、ナス、ピーマン、きゅうりなどが作られています。
都道府県別収穫量では高知県がナスは全国1位、ピーマン3位、きゅうり7位です。
ナスの都道府県別収穫量1位(2018年)は高知県
順位 | 都道府県名 | 全国割合(%) |
---|---|---|
1 | 高知県 | 13.6 |
2 | 熊本県 | 11.0 |
3 | 群馬県 | 8.9 |
4 | 福岡県 | 7.2 |
5 | 茨城県 | 5.7 |
(出所:農林水産省ホームページ「グラフと統計でみる農林水産業」から作成)
ピーマンの都道府県別収穫量(2018年)
順位 | 都道府県名 | 全国割合(%) |
---|---|---|
1 | 茨城県 | 24.9 |
2 | 宮崎県 | 19.7 |
3 | 高知県 | 10.1 |
4 | 鹿児島県 | 9.4 |
5 | 岩手県 | 5.6 |
(出所:農林水産省ホームページ「グラフと統計でみる農林水産業」から作成)
四国地方での稲作
四国では稲作はあまりさかんではありません。
都道府県別のお米の収穫量でも最高が愛媛県の全国36位。
讃岐平野で稲作がおこなわれている香川県も全国37位です。
愛媛県は段々畑でミカン栽培
愛媛県では傾斜地を段々畑にしてみかんの生産が行われています。
愛媛はみかんの産地として有名で収穫量も和歌山県、静岡県に次いで全国3位になっています。
みかん収穫量(2018年)
順位 | 都道府県名 | 全国割合(%) |
---|---|---|
1 | 和歌山県 | 20.2 |
2 | 静岡県 | 14.9 |
3 | 愛媛県 | 14.7 |
4 | 熊本県 | 11.7 |
5 | 長崎県 | 6.5 |
(出所:農林水産省ホームページ「グラフと統計でみる農林水産業」から作成)
みかんは果物の種類の中で最も収穫量が多い果物です。
愛媛県は他にも果物の生産が有名で、
キウイフルーツが全国1位、びわが全国3位の収穫量です。
キウイフルーツ収穫量(2017年)の1位は愛媛県
順位 | 都道府県名 | 全国割合(%) |
---|---|---|
1 | 愛媛県 | 25.1 |
2 | 福岡県 | 19.9 |
3 | 和歌山県 | 14.9 |
4 | 神奈川県 | 6.9 |
5 | 静岡県 | 5.7 |
(出所:農林水産省ホームページ「グラフと統計でみる農林水産業」から作成)
四国地方の農業で地域ごとに特色のあるもの
- 小豆島…オリーブの栽培
- 宇和海…真珠の養殖
- 土佐清水港…カツオの一本釣り
小豆島は瀬戸内海に浮かぶ牛の形に似た香川県の島で、温暖で雨が少ない瀬戸内海型気候です。
宇和海は愛媛県と大分県のあいだにある海域のことです。