野菜生産額の都道府県ランキング
野菜全体の生産額が多いということは農業県ということが出来ます。
都道府県別ランキングで、どこが思い浮かぶでしょうか?チェックしてみてください。
品目別ではなく野菜全体の順位を見る場合は、収穫量ではなく生産額が用いられます。
茨城県や千葉県が野菜生産額ランキング上位に
野菜の生産がさかんなところというと首都圏から離れた地方を想像するかもしれませんが、そうではありません。むしろ、東京都に近いほうが輸送に便利なため、ランキングの上位に来ています。
都道府県別ランキング:野菜の産出額(2017年)
順位 | 都道府県名 | 全国割合 |
---|---|---|
1位 | 北海道 | 8.6% |
2位 | 茨城県 | 8.5% |
3位 | 千葉県 | 7.5% |
4位 | 熊本県 | 5.1% |
5位 | 愛知県 | 4.9% |
(データ出所:農林水産省「グラフと統計でみる農林水産業」)
注目は2位の茨城県と3位の千葉県です。
農業県としてのイメージがないかもしれませんが、しっかり覚えておきましょう。
関東地方は群馬県が6位(4.1%)、埼玉県も7位(4.0%)に入っています。
中学受験社会でのポイント
千葉県や茨城県が上位にランクインしているのは、野菜が新鮮さを求められるためです。
大都市の東京が大消費地となるため、新鮮な野菜を届けられる近隣の県が有利というわけです。
こうしたものを近郊農業と呼びます。
近郊農業というキーワードは中学受験で頻出ですので、しっかり覚えておきましょう。
茨城県と千葉県が収穫量全国1位の農産物は?
茨城県と千葉県には収穫量が全国のトップ3に入っている農産物がたくさんあります。
- 茨城県…はくさい、ピーマン(全国1位)、レタス(全国2位)、ねぎ(全国3位)
- 千葉県…ほうれん草、ねぎ(全国1位)、だいこん、にんじん、さといも(全国2位)、キャベツ(全国3位)
(いずれも2018年、データ出所:農林水産省「グラフと統計でみる農林水産業」)
ほうれん草は傷みやすい(足が早いともいわれます)葉物野菜の代表です。
こうしたものが大消費地となる東京に近い千葉県でつくられているというわけです。
促成栽培と抑制栽培
ほかに中学受験対策で覚えておきたいキーワードは促成栽培と抑制栽培です。
- 促成栽培 … 本来の季節より早く作る、宮崎平野や高知平野が有名
- 抑制栽培 … 本来の季節より遅く作る、野辺山原や嬬恋村が有名
間違えないように整理しておきましょう。