野菜全体の生産額が多いということは農業県ということが出来ます。
都道府県別ランキングで、どこが思い浮かぶでしょうか?チェックしてみてください。
品目別ではなく野菜全体の順位を見る場合は、収穫量ではなく生産額が用いられます。
野菜の生産がさかんなところというと首都圏から離れた地方を想像するかもしれませんが、そうではありません。むしろ、東京都に近いほうが輸送に便利なため、ランキングの上位に来ています。
順位 | 都道府県名 | 全国割合 |
---|---|---|
1位 | 北海道 | 9.8% |
2位 | 茨城県 | 7.1% |
3位 | 千葉県 | 6.0% |
4位 | 熊本県 | 5.5% |
5位 | 愛知県 | 4.8% |
(データ出所:農林水産省「グラフと統計でみる農林水産業」)
注目は2位の茨城県と3位の千葉県です。
農業県としてのイメージがないかもしれませんが、しっかり覚えておきましょう。
関東地方は群馬県6位(4.2%)、埼玉県9位(3.5%)、栃木県 10位(3.3%)となっています。
千葉県や茨城県が上位にランクインしているのは、野菜が新鮮さを求められるためです。
大都市の東京が大消費地となるため、新鮮な野菜を届けられる近隣の県が有利というわけです。
こうしたものを近郊農業と呼びます。
近郊農業というキーワードは中学受験で頻出ですので、しっかり覚えておきましょう。
(いずれも2018年、データ出所:農林水産省「グラフと統計でみる農林水産業」)
茨城県 | 千葉県 | 埼玉県 | |
---|---|---|---|
全国1位 | はくさい、ピーマン | だいこん | ほうれん草、さといも、ねぎ |
全国2位 | さといも、ねぎ | ||
全国3位 | ねぎ | ほうれん草 | キャベツ |
ほうれん草は傷みやすい(足が早いともいわれます)葉物野菜の代表です。
こうしたものが大消費地となる東京に近い埼玉県でつくられているというわけです。
ほかに中学受験対策で覚えておきたいキーワードは促成栽培と抑制栽培です。
間違えないように整理しておきましょう。