中学受験社会(地理分野)での九州地方に関する重要ポイントをまとめました。
四国には名前の通り4つの県がありますが、九州には9つの県がありません。
九州は全部で7県です。
昔の国名だと9つ(離島を除く)だったので、九州と呼ばれています。
ちなみに九州を走る豪華寝台列車は7つの県から「ななつ星」という名称になっています。
なお、沖縄県は九州とは別に沖縄地方とされますが、このサイトでは九州地方とまとめて学ぶことにします。
九州地方の県で場所が分かりやすいのは福岡県と鹿児島県。
本州(山口県)に近いのが福岡県で、一番南にあるのが鹿児島県です。
福岡から西に行くと、佐賀県→長崎県となることも覚えておきましょう。
紛らわしいのは残り3県。
海を挟んで四国と面しているのが大分県と宮崎県。
北が大分なので、上から「大崎」の順と覚えましょう。
九州の中央あたりにあるのが熊本県です。
九州地方(沖縄も含む)には島が多いことが特徴です。
都道府県別の島の数(海岸線が100m以上)では長崎県が971で全国1位。
全国2位も鹿児島県の605です。
(出所:日本海事広報協会「海の自然のなるほど」)
九州地方は県名と県庁所在地名がすべて同じです。(福岡県→福岡市など)
覚えやすくて良いですね。ただし、沖縄は違います。
九州には全国で最も新しく政令指定都市になった都市があります。
それは、熊本市。
2012年4月に日本で20番目の政令指定都市となりました。
熊本市を含めて九州には3つの政令指定都市がります。
福岡県に2つあることを覚えておきましょう。
九州地方は南にあるため一年を通して比較的温暖です。
また、南部は夏は台風の通り道となることが多く、降水量が多いことも特徴です。
九州地方の山地で覚えておきたいのは2つ。
筑紫山地と九州山地です。
どちらも南北ではなく、東西方向に連なっています。
九州の山で中学受験地理によく出るのは3つ。
いずれも火山活動が活発です。
また、阿蘇山は世界最大級のカルデラも有名です。
ちなみに、この中に九州で一番高い山はありません。九州で一番高いのは、鹿児島県の屋久島にある宮之浦岳(みやのうらだけ)で標高は1,936mです。
沖縄県で一番高い山は石垣島にある於茂登岳(おもとだけ)で、こちらは標高525mです。
九州地方で覚えておきたい平野は4つ。
八代平野で生産されている「いぐさ」とは畳の原料となるもののことです。
九州で一番有名な川は筑紫次郎と呼ばれる筑後川です。
阿蘇山から筑紫平野を通り有明海に注いでいます。
「太郎」「三郎」も復習しておきましょう。
この二つに筑紫次郎(筑後川)を加えて「日本三大暴れ川」とされています。
九州には日本三大急流のひとつもあります。
この三つが日本三大急流です。
九州を流れているのは球磨川(くまがわ)。八代平野を流れ有明海に注いでいます。
ほかには鹿児島県から宮崎平野を通り日向灘に注いでいる大淀川も覚えておきましょう。
九州で最も大きい湖は、鹿児島県の薩摩半島にある池田湖。
面積は10.9平方キロメートル。琵琶湖の60分の1以下です。