近畿地方の自然(気候、山、平野、川、半島、湖)の必須ポイント
近畿地方の自然(気候、山、平野、川、半島、湖)に関する中学受験の社会(地理分野)でポイントをまとめています。
近畿地方の気候
近畿地方の気候には、4つの分類があります。
- 太平洋側気候…温暖で降水量が多い。台風が通過することも多く、尾鷲や大台ケ原は日本有数の年間降水量を記録している。
- 内陸性気候…降水量が少なく、夏冬の温暖差が激しい。
- 日本海側気候…北西の季節風による影響で冬に雪が多い。
- 瀬戸内海式気候…年間を通して降水量が少なく、気候も温暖
ポイントは内陸性気候と瀬戸内海式気候の違い。
降水量が少ないのは同じですが、夏冬の寒暖差が激しいか否かが違います。
海に近いほうが年間を通して温度差が大きくなりません。
これは陸よりも海のほうが温度が変わりにくいためです。
逆に、盆地などの内陸性気候は夏冬の寒暖差が激しくなります。
大阪、神戸、姫路などが瀬戸内海式気候にあたることも覚えておきましょう。
近畿地方の山地と高地
近畿地方の山地などで覚えておきたいのは3つ。
- 紀伊山地…紀伊半島の南部に連なる。降水量が多い。
- 中国山地…中国地方から兵庫県にまで連なる。
- 丹波高地…主に京都府北部に広がるなだらかな高地。
紀伊山地は良質な木材の産地としても有名で、吉野スギ(奈良県)や尾鷲ヒノキ(三重県)が全国的に知られています。
近畿地方の平野(大阪平野、伊勢平野、播磨平野)
近畿地方の平野で覚えておきたいのは3つ。
- 大阪平野…淀川下流域の大阪府から兵庫県の南東部にまで広がる。
- 伊勢平野…三重県の四日市市、津市などに広がる平野。
- 播磨平野…瀬戸内海に面し兵庫県西部に広がる。
伊勢平野と播磨平野の位置は地図で確認しておきましょう。
志摩半島の北側にあり伊勢湾に面しているのが伊勢平野。
播磨平野は姫路市や神戸市があり淡路島よりも西側に位置しています。
淀川、紀ノ川(中学受験地理のポイント)
近畿地方の川で覚えておきたいのは淀川と紀ノ川。
両方とも上流では別の名前で呼ばれています。
- 淀川…大阪湾に注ぐ。上流では瀬田川、宇治川と呼ばれる。
- 紀ノ川…紀伊水道に注ぐ。上流(奈良県)では吉野川と呼ばれる。
※四国にも吉野川があるので間違えないようにしましょう。
紀伊半島、志摩半島、丹後半島
近畿地方と言えば何と言っても紀伊半島です。
日本最大の半島で近畿地方の太平洋側に突き出ている部分です。
紀伊半島の最南端は潮岬で本州最南端にもなっています。
潮岬の東側が熊野灘、西側が紀伊水道です。
三重県の志摩半島、京都府の丹後半島も覚えておきましょう。
志摩半島はリアス式海岸であることもポイントです。
近畿地方の湖
近畿地方の湖と言えば何と言っても琵琶湖です。
琵琶湖のポイントは下記の通り。
- 日本最大の湖
- ラムサール条約登録地
- 滋賀県の面積の6分の1を占める
- 近畿の水がめと呼ばれている
- 琵琶湖から瀬田川、宇治川、淀川となり大阪湾にそそいでいる
琵琶湖から流れ出ているのは瀬田川で、ほかの川(桂川、木津川)と合流して淀川となります。
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