
近畿地方に関する中学受験の社会(地理分野)でポイントとなる重要事項をまとめました。
2府5県からなるのが近畿地方です。
2府は大阪府と京都府。
5県は滋賀県、三重県、奈良県、和歌山県、兵庫県です。
近畿地方の県の位置は比較的わかりやすいのが特徴です。
まず、琵琶湖があるのが滋賀県。その西側の日本海に面しているのが京都府。
大阪府の位置は分かりますよね。近畿地方の中心で大阪湾に面しています。
奈良県と滋賀県が近畿地方の中では海に面していない内陸県です。
近畿地方で覚えにくいのは、三重県と和歌山県の位置。
四国に近いほうが和歌山県、愛知県に近いほうが三重県と覚えましょう。
瀬戸内海と日本海に面しているのが兵庫県です。
このため、本州を青森県から山口県まで陸路で縦断しようとしたときに、絶対に通らないと行けないのが兵庫県です。
例えば、大阪府を通れば京都府は通らなくても行けますが、兵庫県だけは避けて通れんません。日本地図で確認してみましょう。
近畿地方で県名と県庁所在地名が違うのは三重、滋賀、兵庫の3県。
津市(三重県)と大津市(滋賀県)は紛らわしいので気をつけましょう。
近畿地方の政令指定都市は4つ。
忘れがちな堺市(大阪府)も覚えておきましょう。
近畿地方の気候には、4つの分類があります。
ポイントは内陸性気候と瀬戸内海式気候の違い。
降水量が少ないのは同じですが、夏冬の寒暖差が激しいか否かが違います。
海に近いほうが年間を通して温度差が大きくなりません。
これは陸よりも海のほうが温度が変わりにくいためです。
逆に、盆地などの内陸性気候は夏冬の寒暖差が激しくなります。
大阪、神戸、姫路などが瀬戸内海式気候にあたることも覚えておきましょう。
近畿地方の山地などで覚えておきたいのは3つ。
紀伊山地は良質な木材の産地としても有名で、吉野スギ(奈良県)や尾鷲ヒノキ(三重県)が全国的に知られています。
近畿地方の平野で覚えておきたいのは3つ。
伊勢平野と播磨平野の位置は地図で確認しておきましょう。
志摩半島の北側にあり伊勢湾に面しているのが伊勢平野。
播磨平野は姫路市や神戸市があり淡路島よりも西側に位置しています。
近畿地方の川で覚えておきたいのは淀川と紀ノ川。
両方とも上流では別の名前で呼ばれています。
※四国にも吉野川があるので間違えないようにしましょう。
近畿地方と言えば何と言っても紀伊半島です。
日本最大の半島で近畿地方の太平洋側に突き出ている部分です。
紀伊半島の最南端は潮岬で本州最南端にもなっています。
潮岬の東側が熊野灘、西側が紀伊水道です。
三重県の志摩半島、京都府の丹後半島も覚えておきましょう。
志摩半島はリアス式海岸であることもポイントです。
近畿地方の湖と言えば何と言っても琵琶湖です。
琵琶湖のポイントは下記の通り。
琵琶湖から流れ出ているのは瀬田川で、ほかの川(桂川、木津川)と合流して淀川となります。