中学入試の社会で出題されそうなグラフの中から平成に関連したものをピックアップしました。
平成には日本にとって転換点となる出来事がいくつかありました。
(各年10月1日時点での人口)
(出所:総務省「人口動態統計」から作成)
日本の人口が減少時代に入ったのが平成の大きな特徴です。
日本の総人口が最も多かったのは平成20年の1億2808万人。
平成20年以降は減少傾向が続いています。
総人口は減っていますが、総人口に占める高齢者人口の割合は増え続けています。
平成のはじめには、年少(15歳未満)人口の割合のほうが高齢者(65歳以上)人口の割合よりも高かったのですが、これが平成9年に逆転。以降はその差が広がり続けています。
(各年10月1日時点での人口)
(出所:総務省「人口動態統計」から作成)
平成に変化があったものとして入試で狙われる可能性が高いグラフです。
以上のポイントを覚えておきましょう。
中学入試では貿易に関するグラフも、よく出題されます。
こちらもポイントを押さえておきましょう。
貿易収支とは、輸出額から輸入額を引いた金額。
輸出のほうが多ければ貿易黒字、輸入のほうが多ければ貿易赤字となります。
日本の貿易収支は黒字が続いていましたが、平成20年以降になると貿易赤字となる年も出てくるのがポイントです。最初に赤字になったのは東日本大震災があった平成23年です。
貿易収支では相手国別のグラフもチェックしておきましょう。
日本の相手国でグラフが対照的なのはアメリカと中国。
次の2つのグラフはどちらがアメリカでどちらが中国かわかりますか?
平成のあいだで貿易額(輸出額、輸入額とも)が急激に増加し、輸入額のほうが多く貿易赤字となっているのが対中国です。対アメリカでは輸出額のほうが多く、貿易黒字が続いています。
よって、(A)が対中国、(B)が対アメリカです。
ポイントを押さえて覚えておきましょう。