2016年11月30日のOPEC(石油輸出国機構)総会で原油を減産することが決定しました。
減産への合意は8年ぶりのこと。
原油価格が低迷しているので、協調して生産量を減らすことで原油価格を引きあげることが狙いです。日本を含む世界経済への影響が予想されています。
中学入試では貿易に関するデータなども出題されることがあります。
OPEC減産に関連して、日本の原油輸入先などはチェックしておきましょう。
最初に日本の原油輸入先についてデータで確認します。
データは2015年のものです。
順位 | 国名 | 割合 | OPEC |
---|---|---|---|
1 | サウジアラビア | 33.1% | 加盟国 |
2 | アラブ首長国連邦 | 26.1% | 加盟国 |
3 | ロシア | 8.9% | |
4 | カタール | 8.2% | 加盟国 |
5 | クウェート | 7.4% | 加盟国 |
6 | イラン | 4.7% | 加盟国 |
7 | インドネシア | 2.3% | 加盟国 |
8 | イラク | 1.5% | 加盟国 |
9 | メキシコ | 1.1% | |
10 | ベトナム | 1.0% |
(出所:財務省貿易統計)
日本が最も原油を輸入しているのはOPEC加盟国のサウジアラビアからで、日本の輸入量の約3分の1にあたります。覚えておきたいのはロシアが3位だということ。
ロシアはOPEC加盟国ではありません。
ロシアからの原油の輸入は増加傾向にあり、国別順位では2012年6位→2013年5位→2014年4位→2015年3位とその割合が年々、増えています。
日露首脳会談や北方領土問題との関連でも時事問題でテーマとなることが予想されるので、日本の原油輸入相手国3位(2015年)がロシアということは覚えておきましょう。
2016年時点でのOPEC(石油輸出国機構)加盟国は14ヶ国です。
1960年に設立されたときは5ヶ国でしたが、徐々に加盟国が増えました。
OPEC加盟国は中東の国々だけではありません。
アフリカ、南アメリカ、東南アジアの国も加盟していることを覚えておきましょう。