今年(2016年)は日本列島への台風の上陸が多く、農産物にも被害が出ました。
特に多くの農産物を生産している北海道に被害が出たことで、全国的な野菜の価格上昇も招きました。都道府県別の農産物生産量は中学入試では必須のテーマです。
時事問題と関連させて北海道の農産物について出題されることが予想されますので、ポイントを整理しておきましょう。
都道府県別収穫量で北海道が全国1位となっているのは下記の農産物です。
農産物 | 北海道の割合 |
---|---|
じゃがいも | 78.2% |
小麦 | 72.8% |
タマネギ | 60.0% |
大豆 | 35.3% |
にんじん | 30.1% |
だいこん | 12.0% |
(農林水産省ホームページ「統計情報:わがマチ・わがムラ」)
(小麦と大豆は2015年、ほかは2014年)
ポイントは同じ全国1位でも、その割合の違い。例えば、じゃがいもは全国の収穫量の80%近くが北海道となっているのに対し、だいこんは10%程度に過ぎません。
割合が高いほうが北海道産の農産物に被害が出たときに、全国的な影響も大きくなります。
(ほかの産地のものに変えることができないため)
なので、割合が50%を超えている、じゃがいも、小麦、タマネギは覚えておきましょう。
タマネギの価格が全国的に高騰したというニュースもありました。
お米の産地というと新潟県や東北地方を思い浮かべるかもしれませんが、北海道も日本有数の米どころです。次の表のどこが北海道か分かりますか?
順位 | 都道府県名 | 割合 |
---|---|---|
1位 | ( ) | 9.0% |
2位 | ( ) | 7.7% |
3位 | ( ) | 5.4% |
4位 | ( ) | 5.3% |
5位 | ( ) | 4.6% |
(農林水産省ホームページ「統計情報:わがマチ・わがムラ」)
北海道以外に入るのは、秋田県、山形県、新潟県、茨城県です。
順番を予想してみてください(正解はこのページの一番下にあります。)
北海道の割合が100%の(北海道だけでしか作られていない)農産物に「てんさい(別名砂糖大根)」があります。別名の通り砂糖の原料となる大根です。
砂糖の原料となるものには、沖縄のサトウキビもありますが、北海道の「てんさい」も砂糖の原料となります。あわせて覚えておきましょう。
1位.新潟県、2位.北海道、3位.秋田県、4位.茨城県、5位.山形県
入試で出題されやすいのは2位.北海道と4位.茨城県です。
米どころは新潟県と東北地方と覚えていると間違いやすいので気をつけましょう。