大晦日や元日にも鉢巻をして塾で勉強している中学受験生というのが風物詩になっていてニュースにも取り上げられたりしますよね。
受験生ならあれぐらいはしなければいけないのか?
と思うかもしれませんが、そんなことはありません。
塾講師としてのウラ話をすると、あれはテレビ向けのパフォーマンスみたいなものです。
「頑張ってる自分」が好きな子(保護者も含めて)向けのものなので、成績アップの効果はあまりありません。それよりも、中学受験生の年末年始の過ごし方には注意しなければならないことがあります。
受験生だからと言って、ずっと勉強モードでいる必要はありません。
むしろ、年末年始はリラックスする良いタイミングです。
年末年始が明けると、いよいよ入試日までわずか。
合格発表まで息の抜けない日々が続きます。
それだけに、最後のリラックスのタイミングが年末年始です。
最後まで集中力を切らさずに突っ走れるように息を入れておくことが必要です。
ただし、リラックスしすぎはダメ。
特に気をつけなければならないのは、気のゆるみから風邪をひいてしまうことです。
まわりからウイルスをもらわないように予防することも必要。
初詣など出かけるときのマスクは必須です。
忘れがちなのは同行する家族。
家族の誰かが風邪をひいてしまうと、家の中で感染が広まってしまいます。気をつけましょう。
体調管理とともに生活のリズムを崩さないことも忘れてはなりません。
入学試験は基本的に午前中に行われます。
年末年始の夜更かしで夜型生活になってしまうと、入試当日に実力が発揮できません。
「大晦日ぐらい」「元日ぐらい」と思っても、崩れたリズムを立て直すのは大変です。
大晦日でも、元日でも受験生なら夜更かしはせずに、規則正しい生活をしておくことが必要です。どうしても夜更かしがしたいなら、合格通知をもらってからにしましょう。