2016年11月4日にパリ協定が発効しました。
パリ協定とは、地球温暖化に対する新しい国際的枠組みです。
「新しい」ということは、「古い」モノがあったわけで、それが京都議定書です。京都議定書の発効は2005年2月でした。発効というのは、国際的な取り決めが有効になることを意味します。
京都議定書は、中学入試で何回も出題されています。
2016年の時事問題との関連でパリ協定関連の出題も予想されます。
ポイントを整理しておきましょう。
地球の平均気温は産業革命以降、上昇傾向にあります。
これをストップさせようというものがパリ協定です。
「世界の平均気温上昇を2℃未満に抑える」ことを目標としてます。
温室効果ガスの排出量を抑えることで目標達成を目指します。
そのために、各国は5年ごとに計画を提出。
実施結果について見直しも行うこととなっています(ただし、罰則規定はなし)。
地球温暖化に最も影響を与えている温室効果ガスは二酸化炭素です。
(ニュースなどではCO2と表記されることもあります。)
二酸化炭素は石油や石炭などの化石燃料を使用する際に大気に放出されます。
この待機中に放出された二酸化炭素を吸収してくれるのが森林です。
ところが、森林伐採などによる森林の減少により温暖化のスピードが早まってしまっています。
そもそも地球温暖化には、どんな悪影響があるのでしょうか?
温かくなるからイイというわけではありません。
海水面が上昇したことで、太平洋の島々の中には国土が失われているところもあります。
日本も無関係であはありません。日本は温帯に属していますが、温暖化により気温が上がることで、熱帯で流行している感染症などが広まることが予想されます。
これまで流行していなかった地域で感染症が広まると、免疫を持っていない人が多いので、重症化する危険があります。こうしたことにも温暖化が影響しているというわけです。
温暖化以外の環境問題に対する国際的な取り組みも整理しておきます。
この2つはポイントとなる出来ことですので、覚えておきましょう。