「統計でみる都道府県のすがた2017年(総務省統計局)」をもとに中学入試の社会で出題されそうなポイントをまとめています。今回は人口に関したものをピックアップしました。
高齢化問題は社会では定番のテーマです。
中学入試でも切り口を変えて何度も出題されています。
そこで、高齢者人口に関する基本問題です。
【問題−1】人口に占める65歳以上の高齢者の割合が最も高い都道府県はどこでしょうか?
(ア) 北海道
(イ) 秋田県
(ウ) 鳥取県
反対に高齢者の割合が最も低いのは沖縄県です。
沖縄県の人口に占める高齢者の割合は19.6%。
最も高い都道府県は33.8%なのでかなりの差があります。
ちなみに、沖縄県は15歳未満の人口の割合が最も高く17.4%となっています。
【正解−1】
(イ) 秋田県
高齢者の割合が高いのは地方で都道府県別では高い順に、1位秋田県(33.8%)、2位高知県(32.8%)、3位島根県(32.5%)となっています。
都市問題などに関連して出題されることが多いデータです。
【問題−2】次の中で東京都が1位、埼玉県が47位の人口データは?
(ア) 流入人口比率
(イ) 合計特殊出生率
(ウ) 昼夜間人口比率
このデータの2位は大阪府、46位は千葉県です。
大都市が上位で、その周辺県が下位というわけです。
【正解−2】
(ウ) 昼夜間人口比率
昼夜間人口比率というのは、昼間の人口と夜間の人口の割合のことです。
この数値が高いということは、昼の人口が多く、夜間の人口が少ないことを意味します。
埼玉県や千葉県に住んでいる人が昼間は東京都で働いていることを示すデータです。
通勤ラッシュなどと絡めて用いられることが多いので覚えておきましょう。
最後は家族のカタチとの関連で出題されるデータです。
【問題−3】一般世帯の平均人員が最も少ない都道府県はどこでしょうか?
(ア) 山形県
(イ) 東京都
(ウ) 滋賀県
一人暮らしの人(単独世帯)の割合が多いと一世帯あたりの平均人員も少なくなります。
最も単独世帯の割合が高い都道府県は、47.3%と半分近くが単独世帯です。
【正解−3】
(イ) 東京都
一般世帯の平均人員が最も少ないのは東京都で1.99人。
反対に最も多いのは山形県の2.78人です。
今回取り上げたものを中心に重要なデータをまとめました。
いずれも「統計でみる都道府県のすがた2017年(総務省統計局)」によるデータです。
順位 | 都道府県 | データ |
---|---|---|
1位 | 秋田県 | 33.8% |
2位 | 高知県 | 32.8% |
3位 | 島根県 | 32.5% |
46位 | 東京都 | 22.7% |
47位 | 沖縄県 | 16.6% |
順位 | 都道府県 | データ |
---|---|---|
1位 | 東京都 | 118.4% |
2位 | 大阪府 | 104.7% |
3位 | 愛知県 | 101.5% |
46位 | 千葉都 | 89.5% |
47位 | 埼玉県 | 88.6% |
順位 | 都道府県 | データ |
---|---|---|
1位 | 山形都 | 2.78人 |
2位 | 福井県 | 2.75人 |
3位 | 佐賀県 | 2.67人 |
46位 | 北海道 | 2.13人 |
47位 | 東京都 | 1.99人 |