中学受験の地理の知識としては畜産業の牛は2種類に分けて考える必要があります。
乳牛と肉牛です。
その名前の通り、乳を取るための牛が乳牛、お肉にする牛が肉牛です。
乳牛を飼って、乳からバターやチーズを生産することを酪農と呼びます。
では、乳牛、肉牛それぞれ飼育数が多い都道府県をランキングで見てみましょう。
乳牛 | 肉牛 | |||
---|---|---|---|---|
順位 | 都道府県名 | 割合(%) | 都道府県名 | 割合(%) |
1位 | 北海道 | 60.1 | 北海道 | 20.5 |
2位 | 栃木県 | 3.9 | 鹿児島県 | 13.5 |
3位 | 熊本県 | 3.3 | 宮崎県 | 10.0 |
4位 | 岩手県 | 3.2 | 熊本県 | 5.0 |
5位 | 群馬県 | 2.6 | 岩手県 | 3.5 |
(データ出所:農林水産省「グラフと統計でみる農林水産業」)
乳牛も肉牛も飼育数が最も多いのは北海道です。
ただし、同じ1位でも全国に占める割合が違います。
乳牛は全国の半分以上が北海道です。
2位の栃木県の全国割合がわずか3.9%なので圧倒的な1位といえます。
特に北海道の根釧台地で乳牛の飼育がさかんです。根釧台地ではパイロットファームと呼ばれる大規模農場で酪農がおこなわれていることも中学受験によく出るポイントです。
肉牛も北海道が1位ですが、2位の鹿児島も有名です。
鹿児島の肉牛はシラス台地の笠野原での飼育がさかんです。
また、3位宮崎県、4位熊本県と続き九州が大きな割合を占めていることも肉牛の特徴です。