お米(コメ)の生産地については中学受験の地理で必須のテーマです。
都道府県別のランキングだけでなく、平野の名前などもしっかり覚えておきましょう。
お米(コメ)の生産がさかんな地域として思い浮かぶのは東北地方や北陸地方だと思います。
中学受験の参考書でも、全国のお米の約4の1を東北地方で生産していると書かれています。
ただ、都道府県別の順位で忘れてはならないのは北海道。
北海道は全国2位の米どころなのです。
順位 | 都道府県名 | 全国割合 |
---|---|---|
1位 | 新潟県 | 8.6% |
2位 | 北海道 | 7.7% |
3位 | 秋田県 | 6.8% |
4位 | 山形県 | 5.2% |
5位 | 宮城県 | 4.9% |
(データ出所:農林水産省「グラフと統計でみる農林水産業」)
水稲収穫量(2020年)+陸稲収穫量(2019年)で計算しています。
中学受験で「ひっかけ問題」としてあるのが、北海道のところが空欄でここに当てはまる都道府県を選びなさいというもの。
「米の生産がさかんなのは東北地方」と覚えていると、選択肢の中の「宮城県」や「福島県」を選びがちですが、間違いです。北海道が上位ということを覚えておきましょう!
都道府県別のお米のランキングには収穫量と産出額があります。
収穫量というのは、採れたお米の量。産出額は、これを金額に直したものです。
お米は品種・品質によって値段が違うので、収穫量ランキングと産出額ランキングが必ずしも同じになりません。このページの上にあるのは収穫量の順位ですが、産出額だと次のようになります。
順位 | 都道府県名 | 全国割合 |
---|---|---|
1位 | 新潟県 | 8.3% |
2位 | 北海道 | 6.4% |
3位 | 秋田県 | 5.9% |
4位 | 茨城県 | 5.0% |
5位 | 山形県 | 4.8% |
(データ出所:農林水産省「グラフと統計でみる農林水産業」)
収穫量ランキングでは5位までに入っていなかった茨城県が生産額ランキングだと4位に入っています。これはそれだけ価格の高いお米を作っていることを意味しています。
中学受験対策としては都道府県別のランキングだけではなく、米の生産がさかんな平野についてもセットで覚えておきましょう。
関連して覚えておきたいのが、農業に適した土地に改良したところです。
石狩平野は、泥炭地(でいたんち)と呼ばれる稲作には適しない土地でした。
これを客土(きゃくど)という土の入れ替えにより、稲作に適した土地に改良しました。
越後平野は、水はけの悪い湿田(しつでん)だったため、暗渠排水という方法で乾田に変えたことで農作業の機械化が進みました。