中学入試で定番の地理歴史の複合問題対策(2)

中学入試で定番の地理歴史の複合問題対策(2)

中学入試で定番の地理歴史複合オリジナル問題(2)

中学入試:地理歴史の複合問題

次の港がある都道府県の説明として正しいものを(ア)〜(エ)から選びなさい。
(港)ロシア人のレザノフが1804年に通商を求めて来航した。

 

  • (ア) 県北部にある2つの半島に囲まれた湾では、ほたて貝の養殖がさかんに行われている。
  • (イ) 県南部にある2つの半島に囲まれた湾には火山島があり、県のシンボルともなっている。
  • (ウ) 農業がさかんで、たまねぎ、にんじん、小麦など収穫量が全国1位(2014年)の農産物が多い。
  • (エ) 漁業がさかんで漁業就業者数が全国で2番目に多く(2013年)、漁港数は全国で一番多い。

 

応用問題

上記の(ア)〜(エ)はどの都道府県の説明かをそれぞれ考えてみましょう。

 

地理歴史複合問題の解答と解説

幕末期に外国人が開国を求めて来たと言えば、「ペリーが黒船で来航」を思い出すかもしれませんが、来たのはペリーだけではありません。

 

むしろ、入試ではペリー以外の人物が問われることほうが多いので整理しておきましょう。

西暦年 人物名 国名
1792年 ラスクマン ロシア 根室
1804年 レザノフ ロシア 長崎
1853年 ペリー アメリカ 浦賀

紛らわしいのはラスクマンレザノフ
どちらもロシア人ですが、来航したのは根室長崎

 

ロシア人だからと言って北海道に来たと考えるてしまわないように。
レザノフはオランダや中国との窓口となっていた長崎に来ています。

 

長崎県の特徴

ここからは地理の知識。
長崎県の特徴のひとつは島の数が日本で一番多い都道府県だということ。

 

五島列島、対馬、壱岐などすべて長崎県の島々です。
江戸時代の鎖国下でも港を開いていましたよね。

 

多いのは島だけではありません。漁港の数も全国1位。
漁業就業者数も北海道に次いで全国で2番目の多さです。

 

もう答えが出ましたね。
答えは(エ)。

 

「漁業がさかんで漁業就業者数が全国で2番目に多く(2013年)、漁港数は全国で一番多い」のが長崎県です。

 

応用問題の答え

(ア)青森県
(イ)鹿児島県

 

選択肢の(ア)と(イ)は似たような文章になってますよね。

 

「県北部にある2つの半島に囲まれた湾では…」。
「県南部にある2つの半島に囲まれた湾では…」。

 

違うのは北と南だけ。

 

青森県鹿児島県のことですが、それぞれの半島の名前もわかりますか?

  • 青森県 … 下北半島(東側)と津軽半島(西側)に囲まれた陸奥湾
  • 鹿児島県 … 大隅半島(東側)と薩摩半島(西側)に囲まれた鹿児島湾(錦江湾)

こちらも覚えておきましょう。

 

(ウ)北海道
「たまねぎ、にんじん、小麦など収穫量が全国1位」となれば北海道です。

 

(エ)長崎県