中学受験地理分野での関東地方の重点ポイントをまとめました。
関東地方は東京都+6県で成り立っています。
山梨県を加えて首都圏と呼ぶこともありますが、中学受験の社会(地理分野)では東京都+6県を関東地方とするのが一般的です。
また、関東甲信越と言って、関東地方+山梨県、長野県、新潟県をまとめた呼び方も覚えておきましょう。甲信越というのは山梨、長野、新潟の昔の呼び方です。
東京都の南隣が神奈川県、東隣が千葉県、北隣が埼玉県。
ここまでは覚えている人も多いと思います。
紛らわしいのは北関東と呼ばれる3県の並び順。
西(地図では左)から、群馬県→栃木県→茨城県です。
北関東3県とも福島県との県境がありますが、海岸線があるのが茨城県、新潟県と接しているのが群馬県です。
茨城県の読み方は「いばらぎ」ではなく「いばらき」。
漢字も「木」ではなく「城」です。間違えやすいので要注意です。
関東地方は県名と県庁所在地名が違う県がほとんどです。
さいたま市はひらがな表記なので気をつけましょう。
東京都の都庁所在地は新宿区です。
関東地方には政令指定都市が多いのも特徴です。
政令指定都市は全国に20市ありますが、同一県内に3市もあるのは神奈川県だけです。
関東地方は政令指定都市が多いように人口も多くなっています。
都道府県別の人口ランキングを見ると…
()内は全国人口に占める割合。
東京、神奈川、埼玉、千葉で日本の人口の28%(4分の1以上)となっています。
関東地方の気候で覚えておきたいのは「からっ風」です。
「からっ風」とは、冬に吹く北西の季節風のこと。
新潟県など日本海側に雪を降らせたあとの冷たく乾燥した季節風で、晴天の日をもたらします。
群馬県や栃木県内では、この風を防ぐために屋敷森という防風林が多くみられます。
関東地方の山地などで覚えておきたいのは2つ。
北部に広がる越後山脈と、西部に広がる関東山地。
この二つに囲まれて広がるのが関東平野です。
また、関東地方は浅間山や箱根山など火山が多いのも特徴です。
関東平野も関東ロームと呼ばれる火山灰土でできています。
関東地方の川で忘れてはならないのは利根川。
利根川は、流域面積が日本一で、長さは日本2位です(日本一長いのは信濃川)。
上流には多くのダムがあり、関東地方の水がめともなっています。
利根川は群馬県から太平洋に向かって流れ、下流では千葉県と茨城県の県境となっています。
ちなみに、下流が東京都と神奈川県の境になっているのは多摩川です。
また、坂東太郎という利根川の別名も覚えておきましょう。
関東地方と言えば、日本最大の平野である関東平野です。
一都六県に広がっていて関東ローム層という火山灰土に覆われています。
関東平野の広さは約1万7000平方キロメートル。
日本で二番目に広い石狩平野(3,800平方キロメートル)の約4.5倍です。
関東地方にあるのは関東平野だけではありません。千葉県の九十九里浜に沿って広がる九十九里平野や神奈川県南西部にある足柄平野も関東地方の平野です。
関東地方の半島で覚えておきたいのは2つ。
千葉県の房総半島と神奈川県の三浦半島です。
この2つの半島が東京湾を囲むようにあります。
どちらも温暖な気候で野菜や花の栽培がさかんです。
関東地方には日本で二番目に大きい湖があります。
茨城県にある霞ヶ浦(かすみがうら)です。
面積は167平方キロメートルで日本一の琵琶湖(670平方キロメートル)の約4分の1です。
霞ヶ浦以外の関東地方の主な湖もあわせて覚えておきましょう。