中学受験地理分野での北海道の重点ポイントをまとめました。
北海道は日本の面積の22%(5分の1以上)を占めています。
面積が広いだけに覚えることもたくさんあります。
北海道の気候で覚えておきたいのは降水量は多くないということです。
雪が積もっているイメージがあるので、降水量も多いと思いがちですが間違いです。
雪が多いのは寒くてなかなか溶けないから。
北海道は梅雨もなく、台風もあまり来ないので年間と通して降水量が多くありません。
しっかり覚えておきましょう。
北海道の山地、山脈で覚えておきたいのは4つ。
北海道の中央部を南北に2列に分かれて並んでいます。
1行目(東側)の上が北見山地、下が日高山脈。
2行目(西側)の上が天塩山地、下が夕張山地です。
日高山脈だけが山脈で、あとは山地です。
北海道の河川で覚えておきたいのは石狩川。
石狩川は日本3位の長さで、上流には上川盆地、下流には石狩平野が広がっています。
東部の十勝平野を流れる十勝川。
北部の天塩山地を流れる天塩川も中学入試では頻出です。
北海道にある平野で覚えておきたいのは2つ。
石狩平野と十勝平野です。
石狩平野は石狩川の下流にある平野で札幌市も含まれます。ここは、もともと農業には向かない泥炭地でしたが、客土を行うことで、日本でも有数の米作地帯となりました
石狩川の上流に広がる上川盆地でも稲作がさかんです。
十勝平野は十勝川の下流にあり、主な都市は帯広です。ここは、火山灰地のため畑作がさかんで、小麦、大豆、じゃがいもなどが生産されています。
同じ火山灰地で北海道東部にある根釧台地では酪農がさかんなことも覚えておきましょう。
北海道にある主な半島は3つ。
青森県側にある北海道の「クビ」のようなところが渡島(おしま)半島。函館市があります。
ちなみに、青森県側にあるのは下北半島(太平洋側)と津軽半島です。
北海道の東部、北方領土を挟む形で上下に2つの半島があります。
上(北)側が知床半島で、下(南)側が根室半島。
知床半島は世界自然遺産に登録されているので入試問題ではよく出題されます。
中学受験社会で覚えておきたい北海道の湖は下記の5つです。
北海道の中心地は札幌市です。
ちなみに、北海道なので県庁所在地ではなく道庁所在地になります。
札幌市は、全国に20ある政令指定都市のひとつで人口は約200万人。
全国の中で4番目に人口が多い市です。
さっぽろ雪まつりなどで観光都市としても有名になっています。
中学受験(地理)で良く出るのは札幌市の緯度。
札幌と緯度が同じくらいの世界の都市はどこでしょう?という問題が良く出ます。
札幌市の緯度は北緯43度。
ロシアのウラジオストクやフランスのマルセイユとほぼ同じです。
北海道では知床(しれとこ)が世界自然遺産に登録されています。
日本にある世界遺産は全部で18件ですが、そのうち世界自然遺産が4件、世界文化遺産が14件です。間違いやすいですが、富士山は世界文化遺産です。
日本の世界自然遺産はわずか4件で、そのうちの一つが知床です。
(残り3件は屋久島、白神山地、小笠原諸島です。)
知床半島の場所も忘れずに覚えておきましょう。北海道の東北部で、北方領土を上(北)から挟んでいるのが知床半島。下(南)から挟んでいるのは根室半島です。
知床半島は冬に流氷が接岸することでも有名です。
世界中の流氷が接岸する場所の中で知床が最も南なことも覚えておきましょう。
ラムサール条約というのは水鳥の生息地に関する国際的な条約です。
(ラムサールというのは条約が結ばれたインドの地名)
ラムサール条約の登録地は北海道に数多くありますが覚えておきたいのは下記。
釧路湿原国立公園はタンチョウの繁殖地として有名です。